僕の大好きなお姉ちゃん
水崎の後ろに、ショートカットの女。
「は?何?」
すぐに、ケンカ調で榛葉が反応する。
「相沢、迷惑そうじゃん!
離してあげなよッ」
……は?
「あ?
あんたに何がわかんの?」
今度は、佐崎が言う。水崎は、ただ見ているだけだ。
「あきらかわかるでしょ。
迷惑そうな顔してるもん。
それに、通行の邪魔なんだよね」
女を見ていた生徒たちが、みんなしてあちゃー…という顔をしている。
水崎たちを敵にまわしたな。
やっかいなことになるぞ…。
はあ…。
俺もめんどくさいことにかかわっちゃいそうだ…。