僕の大好きなお姉ちゃん
「………んー…。
やっぱし、今日はやめとく!
もーちょいしたら、きっと言うよ」
「…うん…わかった。
ぜえったいだよ!?
気になるんだからね!?」
「はいはい。
わーかったって!」
利翔が呆れたように笑う。
ちょっと…その笑み、ズルイんじゃない?
かっこいいって思っちゃうよ…。
利翔は、もともとかっこいいんだから。
落ち着いた茶色の髪が、風に揺れる。
180越えの高い背丈の利翔。
155くらいのチビなあたし。
身長差35センチ…。
30センチ定規が頭に乗っても、利翔には届かない。