僕の大好きなお姉ちゃん
のんびりと寝息を立てる利翔を見て、もう一度空を見上げた。
―…好きな人とか、どうでもいっか。
いつもそうだった。
他の女の子達がきゃあきゃあと騒ぐほど、人の好きな人が気にならない。
なんでだろう?
って、自分でも何度も問いかけてきた。けど、わかんない。
他人に興味がないわけじゃないし…。
《それは彼方!》
恋愛に興味がないわけでもない。
《それも彼方!》
それも、どうでもいっか―…!笑
何かを深く考えることは好きだけど、今は気分じゃない。
今は、ただ、この空を眺めていたい―…。