切なさの距離~友達以上、恋人未満~
「いきなり何言い出すんだよ。
俺のキャラのこと言うのにそんなマジな顔するか?」
湯川はそう言ってなぜか溜め息をついた。
「いや、だって気になったもん」
そう言い返すとなぜかまた溜め息。
「別に俺、キャラとか気にしてないから。
まあ確かに口数は増えたかもしれないけど…」
湯川は自分の髪の毛をぐしゃぐしゃにする。
え?突然、どうしたんだ?
「なんか変だわ。
日向と一緒にいるとおかしくなる」
「何それ?!どういう意味?!」
おかしくなる、ってそんなことあたし、知らないって!
だいたいそれ、あたしのせいじゃないよね?!
「はぁ~」
なぜかまた溜め息の湯川。
意味分かんないって。
そんなに溜め息つかれても。