切なさの距離~友達以上、恋人未満~





「あ、そうだ。

今日も自主練やるけど日向はどうする?」


突然の話題転換。

でもあたしはそんなことに動じない。




「もちろんやるよ。

県大も1位突破するためには練習休んでらんないし」


そう言って笑うと湯川も笑った。


「そう言うと思ってた」

と言いながら。



あたしたち…いつの間にこんな仲になってたんだろう。

今なら夢大よりも湯川のほうが仲がいいかもしれない。


そんなことをふと、思った。



「じゃ、夕方6時。

あの公園で」


湯川の言葉に頷く。


あの公園とは校区内で最も大きな公園でランニングコースが併設されている。


自主練に最適な公園なんだ。





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