切なさの距離~友達以上、恋人未満~
後悔と、
自己嫌悪と、
湯川に対する申し訳ないキモチが交差する。
突然、目頭が熱くなってジワジワと視界が霞んで行く。
泣きたいワケじゃ…ないのに。
今は、ひたすらに走りたいって思ってるだけなのに。
零れそうになる涙を必死で堪える。
でもそれは逆効果で。
どんどん涙が押し寄せて、枕に涙の跡がつく。
あたしは…なんてバカなんだろう。
あんな大事な大会で脱水症状起こすなんて。
今まで1度だって脱水症状になったことなんてなかったのに。
次から次へと溢れる涙。
それと同時に次から次へといろんな感情が溢れる。
柄にもなく、緊張なんてしてたからいけなかったんだ。
おかしなほどにプレッシャーを感じてた。
いや、プレッシャーじゃない。
湯川にいいとこ見せよう、って張り切り過ぎたんだ。
そう。
分かってる。
こうなったのは全部。
全部。
自業自得。
あたし自身が招いた結果。
所詮、あたしの実力はこんなもんだった、ってことだ。