切なさの距離~友達以上、恋人未満~
「「終わったー!!」」
2人同時に叫び、
2人同時に床に寝転がった。
ただ今の時刻、8時55分
日向の家に着く頃には門限は少し過ぎてしまうことにはなるが、とりあえず間に合った。
「湯川ぁ~!!
ホントにありがとう!
マジで助かった~!!」
日向は満面の笑みを俺に向ける。
「これからはちゃんと計画してやれよ。
冬休みは手伝ってやんねーからな」
そう言いながら立ち上がる俺。
「休憩してる暇ねぇーぞ。
ほら、家帰らないと」
日向はめんどくさそうな顔をしたまま座っている。
「お前は小学生か!
さっさと家に帰れ!!」