切なさの距離~友達以上、恋人未満~





「「終わったー!!」」


2人同時に叫び、

2人同時に床に寝転がった。



ただ今の時刻、8時55分

日向の家に着く頃には門限は少し過ぎてしまうことにはなるが、とりあえず間に合った。




「湯川ぁ~!!

ホントにありがとう!


マジで助かった~!!」


日向は満面の笑みを俺に向ける。




「これからはちゃんと計画してやれよ。

冬休みは手伝ってやんねーからな」


そう言いながら立ち上がる俺。




「休憩してる暇ねぇーぞ。

ほら、家帰らないと」


日向はめんどくさそうな顔をしたまま座っている。




「お前は小学生か!

さっさと家に帰れ!!」






< 229 / 313 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop