切なさの距離~友達以上、恋人未満~
両親【Takato】
「ずっと疑問だったんだけど」
ある日の帰り道。
なぜか最近、日向と帰っている俺。
意味分かんねぇー…
と、思いつつもそんなにイヤだとも思ってない。
「なんだよ?」
「なんでさ、中2の県大には出なかったの?
湯川なら予選突破は余裕だったでしょ?」
言葉につまる。
言おうかどうか、ものすごく迷っていた。
「今からする話、誰にもしない、って約束…できるか?」
「え?うん、できるけど」
と、いう日向の返事を聞いて俺は話し出す。
「母子家庭っていうの知ってると思うけど、
実はうち、離婚してんだよ」