切なさの距離~友達以上、恋人未満~
「ここ、あたしの部屋」
怒っているのか、すねているのか日向はぶっきらぼうで。
頭に手を置きポンポンとする。
「からかってごめんな?」
顔を覗き込む。
そうすると日向はさっきより顔を真っ赤にして俯いている。
やべぇー!
コイツいじるの楽しすぎる!
1人で俺は大笑い。
「意味分かんないから!
ってか気安く触るな!!」
日向は照れているのを隠すのに必死。
「怒るなって」
俺は腹をかかえて本格的に笑う。
なんでこんなにいじりがいあるんだろ。
「そんな笑わないでよ!」
日向はそう言いながらドアを乱暴に開けた。