切なさの距離~友達以上、恋人未満~
モヤモヤ【Hinata】
ある日。
中間テストまで残すところ3日。
約束通り、毎日湯川に勉強を教えて貰っている。
少しずつだけど確実に、理解できてる…気がする。
「ねぇ…次、なんだったっけ~?」
「次?国語だろ。
日向が唯一得意な国語」
湯川はそんなことを言ってクククッと笑っている。
今は授業の合間の休憩時間。
いつものように湯川と話していたときだった。
「………湯川くんっ」
湯川のところへ可愛らしい女の子がやって来た。
あたしの知らない子。
でも顔くらいは見たことあるような…
「ん?何?」
湯川はなぜか優しい顔。
あたしには向かない顔。
誰…?
この女の子。