切なさの距離~友達以上、恋人未満~
湯川から視線を逸らすあたし。
「ただ、あたしとあの子とじゃ湯川の態度、全然違うなーって。
あの子にはあんな風に優しく笑うのに
あたしにはいつも意地悪そうに笑うだけじゃん。
その差は何?みたいな。
それに…」
「それに…?」
湯川があたしの視線を捕らえようとした。
だからまた机に伏せる。
「連絡先、あの子には教えるけどあたしには教えてくれないんだなーって。
そう思っただけ。」
ってあたし、何言ってるんだろう。
自分が間抜けすぎて笑える。
「なんだよ、それ」
湯川は溜め息をついた。