切なさの距離~友達以上、恋人未満~





そうすると一気にいろんなことを思い出した。



初めて湯川をみたときのこと。


アイツの走りに感動したこと。


うちの学校でアイツを見たときのこと。


一緒に笑って

一緒に喜んで


気づいたら当たり前のように一緒にいた。



それなのに…


もう、会えない。



きっと、再会することもない。



湯川にも、もちろんあたしにも道がある。



その道はもう交わることがないだろう。



だからこそ


だからこそ


伝えたかったのに。



何にも…言えなかったよ…あたし




思い出せば思い出すほど涙の量は増していった…











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