切なさの距離~友達以上、恋人未満~
「じゃあ…今日はこれで終わりな。
寄り道しないで真っ直ぐ家に帰ること。」
山ちゃんの話が終わり、部員全員で叫ぶ。
「「ありがとうございました!!」」
「終わったー!」
と、叫ぶのは夢大。
「早く帰ろー!」
と、言うのはアキ。
湯川は、というとぼーっとしていて。
その間にも夢大とアキは部室に向かって歩いて行ってしまう。
「湯川、帰らないの?」
「………あとで行く」
そう答えた湯川は部室とは反対の方向へ行ってしまった。
後を追いかけようとも思った。
でもきっと何かあるんだろうと悟り、あたしも部室へ向かった。