切なさの距離~友達以上、恋人未満~
「はい、じゃあ今日から通常授業だけど」
山ちゃんの朝のHRが始まる。
でも湯川は起きなくて。
ま、いいか。
と考えているあたしもあたしだが、寝てる湯川が悪い。
「真面目に授業受けるように!
特にお前らは受験生なんだから、いつまでも中1中2のような気持ちで授業を受けないこと。
後悔するのはお前ら自身なんだから。
そういうこと考えたうえで、これから過ごすように!
はい、連絡は以上。
HR終わりな~」
山ちゃんはさっさと教室を出て行った。
って湯川が寝てること、気づかれてないし!
山ちゃん、しっかりしてよ…
なんて思いながらあたしは湯川の背中をシャーペンでつっついた。