切なさの距離~友達以上、恋人未満~





次の日




「………久しぶり」


前の地元の駅に着くと、真っ白のワンピースに身を包んだ裕美を見つけた。

逢うのは約3ヶ月ぶり。


たった3ヶ月逢わなかっただけなのに、やけに懐かしい気がして。



「貴斗、また格好良くなった?」

なんてちょっと意地悪そうに笑う裕美の髪の毛をクシャクシャにした。



「あー!せっかくセットしたのに!」

と裕美は文句を言うがヘンなことを言う裕美が悪い。



「じゃ、どこ行く?」


「公園!散歩でもしようよ!」


俺が手を差し出すと裕美は少し照れくさそうに笑ったあと、俺の手を握った。


なんでだろう。


日向といるときは何も飾らない俺でいられるのに

裕美が隣にいると思うだけで俺の心は暴れ出す。


いつも通りを装おうとしてもそれは今の俺にはとてつもなく、難しい。







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