お預け中？

会いたい

「何その顔！？マジキモイんですけど！」

事務所の会議室。

マネージャーを待っている俺は、窓際でパイプイスに座り外の景色を特別視点も決めないで眺めていた。

そんな俺に話しかけてきたのは、同じ事務所で超がつくほど人気のアイドルグループ「ＤＲＹ」のシュウだった。

「ふぇ？」

マヌケな声を出し横に立つシュウを見上げた。

「・・・」

眉間にしわ寄せしかめっ面し俺を見下ろしている。

「顔。ニヤけてますよ」

事務所ではシュウが先輩だけれど年は俺のが上だという事で敬語を使ってくる。

若いのに人間ができてる。

「俺、今幸せなんだ」

「例の彼女と上手くいったんすか？」

「大当たり～」

俺のハイテンションぶりにシュウは顔をひきつらせている。

クールが売りのシュウと天然ボケが売りの俺との差だな。

「良かったっすね」

「最高だよ！」