お預け中?
馴染みの店で懐かしいんだけど、彼女に会った事は思い出せない。

グラスを手で覆ったまま記憶を辿る。

「その5年後にまたお会いしました」

俺は眉間にしわを寄せながら考え中。

彼女はそんな俺の様子を見て、急に口角を下げ悲しそうな顔をした。

「思い出せませんか?」

「う~ん・・・ごめん」

「その喫茶店のマスターには女の子がいたんですよ?」

「そうだっけ・・・」

天井を見上げ、終いには腕を組んで考え込んだ。

って言うか会話の中に女の子が関係するって事は!?

俺って超鈍い!

「え!?その女の子が君?」

< 124 / 148 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop