お預け中?
「誠意を持って伝えれば、きっと分かってくれると思うよ」

彼はそう言って電話を切った。



発表会が始まる時間になると、さっきまでの不安が嘘のように吹っ飛んでいてすっかり開き直っていた。


きっちりCMのPRと今後の活動を熱く語り。

来週発売されるアルバムの宣伝して。

イイ感じに仕事をこなしている俺をアピールする。

だから、女性と付き合う余裕はないんだって。

あれは、嘘だって。

きっちり否定してくる。



そして、今夜。

大好きな彼女に会いに行く・・・。

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