お預け中?
変装もばっちり。

黒髪ストレートが耳にかかるくらいのカツラをかぶり、更にキャップとだてメガネ装着。

完全に俺だと分からない・・・とカツラを持ってきてくれたメンバーが言っていた。

多分、大丈夫だと思うけど・・・。

俺、怪しい人に見えない?

ルームミラーを覗き込み最終確認をした。

すっかり夜の景色に包まれたここは、駅の利用者が少ないおかげで人もまばらになってきた。

時々、車内から彼女の姿を探すけど見つからない。

まだ帰ってこないのだろうか?

もしかして、見落としてしまったのだろうか?

人通りも少ないし暗くなってきた事だし、俺は車から降りた。

携帯をジーンズのポケットに突っ込み、ドアにロックをかけ、一度しか行った事がない彼女のアパートへ向かった。




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