お預け中?
心臓はこんなにもドキドキしているのに。

何度も何度も頭をなでられ、次第に全身の力が抜けていく。

日頃の疲れが浄化されているみたいだ。

「・・・気持ち良い・・・」

うっとりと夢見心地のような声で囁く俺に、彼女はクスリと笑って

「何かやらしいよ」

と顔を上げながら言った。

その一瞬の隙をついて、彼女の唇をふさいだ。

「んっ・・・」


頭の中が真っ白だ・・・。
< 96 / 148 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop