(仮)BLANK DAYS〜バスケット行脚〜

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「なぁ〜」

「ん〜?」

「なんかおもしれ〜ことないかな……」



引退試合も終わり、普通なら受験に専念しているはずの時期。


俺は、暇を持て余していた。



「面白いことねぇ〜……そんなことより勉強しなきゃいけないんじゃない?」

「おぅおぅおぅおぅ!ジョーはアレか!いい子ちゃんか!!
俺らは勉強なんてしたーないねん。なぁリョータ?」



関西弁を話すアロハシャツを着た男がニカっと同意を求めてコチラを振り返る。



「勉強がしたくないわけじゃないんだって」

俺は溜息をついて雑誌を見ながら答えた。



「そうそうそうそう。勉強がしたくないわけちゃうねん。
……えぇ〜?!ちゃうの?!そんなんもっとはよ言ってくれな、俺、今ものっそい恥かいたやん!!もう!リョーちゃんの意地悪!!」

「……ちょっと、ザキうるさい」

「……調子乗りすぎた、すまん」



6畳の狭い部屋に男3人むさ苦しく詰め込んで、クーラーでガンガンに冷やす。


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