(仮)BLANK DAYS〜バスケット行脚〜
そんな夏休み1週目。
俺はベッドの上で寝ながらバスケットの雑誌を読み、ジョーは俺の部屋にも関わらず、なんでか夏休みの宿題を黙々としている。
そして関西弁で一番うるさい男、ザキはおやつを食べながらマンガを読んでる。
たまにマンガからお菓子のカスが出てくることがあったが、犯人はコイツ、ザキだ。
何べん注意しても直らない。
「おもしろいことって例えば?」
切れ長の瞳がチラリとコチラを見る。
「わかんねぇけど、パァ〜っとスッキリするようななんか」
俺が答えると興味をなくしたかのように、切れ長の瞳は再び教科書に目線を変える。
「なんか……ねぇ〜」
ポツリと呟くと、その後はお経のように英単語を呟いていく。
「あかん……、俺、なんか頭、痛なってきた」
必死に耳を塞ぐザキだけどそんなのおかまいなしに単語を呟いていくジョー。