(仮)BLANK DAYS〜バスケット行脚〜


「俺なぁ、ずっと関西に住んでたやん?中2のときに親が離婚してこっちに越して来たってのは言うたやろ?」

ボールを見つけ、拾い上げ、ザキの傍に近寄った。


ザキは目を細めて風に揺れるブランコを眺めてた。




「おかんな、夜遅くまで働いて、俺と弟2人の面倒みてんねん。
そんなん近くで見てたらなぁ〜高校入ったらバイトして、おかんをちょっとでも楽さしたいなぁって思うねん」


「うん……」


「だから俺でけへん分リョータにバスケ頑張ってもらおう思てたんやけど、お前もやらんのか」


「俺はザキみたいに立派な理由なんてないけどさ、でも、俺のバスケは中学止まりだって思ってるから」



ザキは力なく笑った。


「へへっ。辞めるもんに立派な理由もないやろ」

ザキは立ち上がると、グーンと大きな伸びをした。


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