(仮)BLANK DAYS〜バスケット行脚〜


「俺たち、2人してバスケ辞めるんだな」


「そやなぁ、勝手にお互いにお互いの夢、託し合ってたけど、2人ともバスケやらんのやったら、ここで綺麗さっぱり諦めたほうがええかもな」



そう、俺たちは互いに互いの夢を勝手に押し付けてた。


コイツなら俺の夢を叶えてくれる。

勝手にそう思ってた。


だけど、俺たちはもうバスケをやらない。


バスケはもう諦めるしかないんだ。





「……でも、もしかしたらジョーが俺らの夢受け継いでくれるかもしれんで?」


「まさか。ジョーこそ無理だろ」


「あの、おかんやもんなぁ」



ジョーのお母さんは俗にいう教育ママだ。


家にいても、学校にいても、塾にいても勉強、勉強、勉強。


嫌になるってくらい勉強と連呼される。

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