(仮)BLANK DAYS〜バスケット行脚〜
適度な期待と適度な放置。
適度な距離間、適度なアドバイス。
子供が思う『適度』は親には伝わりにくいらしい。
「ってことは、俺ら3人とも、この前の試合でバスケは終わりやったってことやなぁ」
「あぁ……」
俺があの時、スティールなんてされてなければもっと長くバスケできたのにな。
「俺は1年ちょっとやったけど、リョータとかジョーとバスケできてよかったわ。楽しかった」
「俺もだよ」
俺だって、お前らとバスケができたこと一生忘れたりしねーよ。
真っ暗な暗闇の中。
ちらほらと星が見え、細い細い三日月が俺たちを照らしてた。