(仮)BLANK DAYS〜バスケット行脚〜
⇒wild escape
次の日のことだった。
いつもと同じ時間にジョーは重そうなカバンを肩にかけてやってきた。
「おいおいおいおい……なんだよ、そのカバン。
何、詰め込んでるんだよ」
冗談めかして言うが、ジョーは何も言わず、スタスタと階段を上り俺の部屋に入っていった。
相変わらずジョーの考えていることはわからない。
分からないけど、なんか意味があるってことはわかる。
俺は適当にお菓子と冷蔵庫から麦茶を取り出すとジョーの前に冷えて周りに水滴のついたコップを差し出した。
「粗茶ですが……」
「恐縮です」
ジョーは一気に麦茶を飲むとプハーっと息を吐き出した。