(仮)BLANK DAYS〜バスケット行脚〜


「おぅおぅおぅおぅ、俺は冗談ちゃうっちゅーねん。本気で関西弁バカにしたこと怒っとんねん」


「それは置いといて……」

静かに、ザキを見つめる。


ジョーの瞳には力がこもっており、あのうるさいザキでさえも黙らせてしまった。



「僕も面白いこと、何かないかって考えてたんだ。
で、ちょっと考えたんだけど、旅してみない?」


「旅??」


まさかジョーの口から旅なんて出るとは思わなくて、俺もザキも2人で目を見開いた。



「旅って……俺、金そんな持ってないで?」


「自転車移動で」


淡々とただの数式でも唱えるようにジョーは顔色も変えずにきっぱりと言い放つ。




「しかも、ただの旅じゃないんだ」

< 39 / 80 >

この作品をシェア

pagetop