(仮)BLANK DAYS〜バスケット行脚〜
「おぅおぅおぅおぅ、俺は冗談ちゃうっちゅーねん。本気で関西弁バカにしたこと怒っとんねん」
「それは置いといて……」
静かに、ザキを見つめる。
ジョーの瞳には力がこもっており、あのうるさいザキでさえも黙らせてしまった。
「僕も面白いこと、何かないかって考えてたんだ。
で、ちょっと考えたんだけど、旅してみない?」
「旅??」
まさかジョーの口から旅なんて出るとは思わなくて、俺もザキも2人で目を見開いた。
「旅って……俺、金そんな持ってないで?」
「自転車移動で」
淡々とただの数式でも唱えるようにジョーは顔色も変えずにきっぱりと言い放つ。
「しかも、ただの旅じゃないんだ」