(仮)BLANK DAYS〜バスケット行脚〜
「今は夏休みだし、本当に色んな人とゲームできると思う。
それに野宿しても凍え死ぬことはまずないし、やるなら今しかないと僕は思ってる」
バスケット行脚。
自転車に乗って、バスケットボール持って、色んな奴らとゲームをする。
勝てば食べ物。
負ければ……何するかわからねぇけど多分大丈夫だ。
でも……
「でも、ジョー?それってさ、何日か家に帰らないってことだろ?」
俺の親はほぼ放任主義だけど、お前は大丈夫なのか。
俺の言いたいことがすぐにわかったようで、ジョーはニッコリと笑った。
「僕は大丈夫だよ。
僕は高校……受かればだけど、高校入ったらバスケはできないんだ。だから、3人で最後のバスケをしたい。
……って完璧、僕のワガママにリョータやザキを巻き込むことになるんだけどさ」
「違うよ、ジョー……」
多分、ジョーは俺らが高校行ってもバスケを続けるつもりだって思ってる。