(仮)BLANK DAYS〜バスケット行脚〜


「違うんだ。俺らもお前と同じだ」


「どういうこと?」


「俺らもバスケは辞めるねん。やから、この行脚?が俺らの最後のバスケと関われる時間や」



ザキが俺の言いたいことを代弁した。


すると、ジョーは、キッと俺たちを睨みつけた。



「なんで、2人も辞めるんだよ!!
僕たち、3人で約束したじゃないか!!3人でプロ選手になろうって。
プロになって大舞台で戦おうって約束したのに……」


「ジョー……」


「僕が言えた事じゃないけど、2人はバスケ続けなよ」


ジョーが言った約束は、ちょうど1年前のこと。
俺たちの1つ上の先輩たちの引退試合を見たあと、3人で揃って約束したことだった。


その頃は、俺はまだまだ身長が伸びると思ってたし、ジョーだって同じ高校へ進む気でいた。
ザキだってマンガに影響されて、リバウンド王になるって豪語していた。




なにも見えていなかった1年前の約束だった。


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