(仮)BLANK DAYS〜バスケット行脚〜


公園につくと既にジョーが切れ長の涼しそうな瞳を参考書に向け待っていた。


「はよっす。お前、参考書持って行くのかよ」

まだ人通りも少なく、いつもの音量の声だと近所迷惑になりそうな気がして、声を潜めてジョーの近くに自転車を止めた。


「これは参考書じゃなくて、ネットで調べた全国のバスケコートのリストだよ。
分かる範囲の住所をプリントアウト済み。これ見ながら移動すればスムーズに移動できるんじゃないかと思って」


参考書のように分厚い紙の束がバスケコートのリスト?



< 54 / 80 >

この作品をシェア

pagetop