(仮)BLANK DAYS〜バスケット行脚〜


少ししてから、ザキが追いついてきた。


「リョータ、スピード出しすぎやわ。あんなんで車とぶつかったら確実に死んでるで」


「わりー……」


「ん。ほな、休もうか」


「ご飯食べよう」




ジョーはベンチに座ると、カバンの中から地図を取り出した。


俺とザキはコンビニのおにぎりを取り出してそんなジョーを眺めた。



眉間にシワを寄せて、真剣な表情で地図とにらめっこしている。



「ジョーもおにぎり食えよ?」


「うん……」




心ここにあらずな返事。


ゲームしててご飯だからゲームやめなさいって言われた時の俺の返事と一緒。


今、少しだけ親の気持ちがわかった気がする。


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