(仮)BLANK DAYS〜バスケット行脚〜


ジョーは俺がそんなことを思ってるのも気付きもせず、おにぎりを取り出すと地図を見ながら食べだした。


今まで来たルートだろうか。


ジョーは地図の上に人差し指を置くと滑るようにゆるやかな曲線を描きだした。



「で、ここはどこや?」


「とりあえずは神奈川に入ったみたい。でもコートがあるのはまだ先」


「まだ先ってあと、どんくらい?」


「今日中にはつかないかも」


「まじかよ……」




俺はもっと簡単なものだと思ってた。


自転車で軽く漕ぐとリングが見えてきて、すぐに試合できると思ってた。


現実はそんなに甘くないのか。


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