Feelings of 15
「ここ、わかる?」
裕也は机の上のプリントを指差した。
「なんのプリント?」
そう言ってあたしは覗き込む。
「数学の、明日までのやつなんだけどさ。」
多項式がずらっと並んでいる。
あたしはシャーペンを使ってやり方をプリントに書き込んだ。
「これが…こうなるから、x二乗になって…」
動かすペンに
あたしの指に
裕也の吐息がかかる。
「あぁ!そっか。」
思いついたように声を上げる裕也。
「裕也は、理解力あるから、あとは繰り返しやっていけば絶対身につくって!」
あたしは笑った。
「ありがとな!!」
なんか、変わった。
つきあってた(っていっても、3日だけど…)ときとは全然違う。
前は、ずっとこんなノリだったんだよね~