Feelings of 15

支え










その後何分かはあたしと翔二人で話していた。

「あたし、かわいそう。」

「なんで?」

「片思い中でさ、相手は好きつってもスルーするし。」

翔は苦笑い。

「その相手だって、いろんな事考えてるんだよ。」

何を…

考えてんだ。

近いのに…

遠い。

身近な女はあたしなのに

翔の一番は絵美だ。

少なくとも一番の位置には絵美がいる。

「翔はさ、絵美のこと好きなんでしょ?」

翔の顔が曇った。

「俺…わかんない。」

「え!?」

「なんか、好きで付き合ったんじゃないからさ。」

好きで…

付き合ったんじゃないの?

「じゃあ、なんで?」
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