Feelings of 15
そのあとあたしたち3人は待合室を出て下駄箱に向かっていた。
「この後、普通に帰るだろ?」
「うん。」
裕也と校門で別れてからは
あたしと大友二人だった。
なんとなく…気まずい。
「裕也、あいつもお人よしだよな。」
「え…?」
「自分もミホのこと好きなくせに。」
なんて…
答えればいいんだろう。
「あ、うん。」
「お前らって、おかしいくらいすれ違ってるよな。」
大友は笑った。
「たしかに…」
あたしも笑った。
あたし達の恋は進まない。
ずっと回り続けてるだけ。
みんな一方通行。