Feelings of 15
それにしても裕也って浴衣の着付けできるんだ…
「なんで、できるの?」
「あぁ、姉貴が着てるのよく見てたから。」
裕也、お姉ちゃんいたんだ…
「でも、すごいね。」
「いや、べつに簡単だし。」
裕也は黙々とあたしに浴衣を着せていく。
すごいな…
もう帯締め始めちゃってる。
あたしだけだったらそうとうな時間使ってただろうな…
………あれ?
なんか
胸に、手当たってる。
帯締めてるからわざとじゃないと思うけど…
「裕也…」
「え?」
「胸…手当たってる。」
「え!?」
裕也は手を離した。
同時に帯が解けた。
「あ!」
「やべっ。手離しちゃった。」
「ごめん…あたしが変なこと言ったから。」
「いや、俺がその…」
裕也の顔が赤くなった。
そんな
赤くならないでよ…