Feelings of 15









「ごめん、そういうつもりじゃなかった。」

裕也は顔を隠した。

少し見えた耳は真っ赤だった。

「いいって。気にしないで…、しょうがないから。続けて。」

そっけない言葉しかかけられなかった。

裕也は何も言わずにまた帯を締め始めた。

気にしてるのかな…?

さっきよりも作業が進んでない。

「準備おっけーだぞ!洗面台来て!」

入ってきた大友があたし達に声をかけた。

「あ、わかった。」

「はい、終わり!」

裕也はそういってあたしの帯をぽんっとたたいた。

「ありがと。」

すごい、本当にできちゃってる。

って、大友のところに行かなきゃ。

あたしは洗面所まで走っていった。

てか、走りにくい…

転ばないようにしなきゃ。

洗面所の前に着いた。

さっきからなんか準備してるみたいだけど

なんなんだろ?

「大友?入るよ?」

「お、ミホか?いいよ。」

あたしはドアを開けた。
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