Feelings of 15
大友の前にあったのは…コテ?
それとたくさんの化粧道具。
「これ、どうしたの?」
「姉貴に借りた!」
「で、どうすんの?」
「本見てやってみる!俺美術5だから多分下手じゃないと思うし!」
大友があたしに化粧するの!?
髪も!?
てか美術5だから大丈夫!?
ツッコミどころが多すぎる…
「むりっしょ!」
「いや、やってみないとわかんない!とりあえず座って!」
大友に言われたとおりあたしは椅子に座った。
「ほんとにやるの?」
「うん、ここに書いてあるとおりにやればできるって言われたから。」
そんな、無責任な…
慣れない手つきで大友は下地に手を出した。
こんな本格的にするの始めてかも…
あたしは目をつぶった。
「こんなんかな?」
大友は言う。
って…あたしに聞かれても。
「よさそうならいいんじゃない?」
「おう、そっか!」
納得したように次はリキッドファンデーションに手をつけた。