Feelings of 15
「こんなもんかな?」
全部疑問系だし…
ほんとできてんのかな?
「そっちはどうだ?」
裕也が洗面所に入ってきた。
「美術5だから平気っしょ!」
大友は気楽だな~
こっちはドッキドキなのに。
「ここちょっと濃くね?」
「お、たしかに。薄めっか」
そう言って軽く指で触る。
「そんくらいじゃね?」
「お、いいじゃん。じゃあさ裕也眉毛やって!俺、目やるから。」
「了解!」
二人があたしの前に立った。
「目、つぶって。」
あたしはゆっくり目を閉じた。
筆が目の上をかすめる。
ちょっとくすぐったい。
「こんな感じ?」
「あ、あとちょっと色濃くしたほうがいいんじゃね?」
「どうこっち?」
あたしの顔を見て言われてると思うと恥ずかしくなってくる。