Feelings of 15
織姫選手権
七夕祭りの会場についたのは2時半。
織姫選手権は3時からだった。
「ねえ、受付っていうかそういうのしなくていいの?」
「平気!もうネットでしてあるから。」
「へぇ。」
飾られた服と
顔と髪であたしは選手権の会場へ歩いていった。
「でもさ…だよな。」
裕也がボソッと言った。
「たしかに。」
大友はそれに答えた。
よく聞き取れなかったな。
「なに!?」
裕也は笑った。
「なんでもない。前向いてあるけよな。」
「わかってるよ~」
あたしが振り向いた瞬間だった。
『ドン』
顔面から誰かに衝突してしまった。
「あ、すいません。」
「いや、こちらこそ。」
なんか聞き覚えある声…
「翔じゃん!」
大友が言った。