Feelings of 15
ゆっくりと見上げる。
「ミホ、か。なんかいつもと違うな。」
翔…だ。
身長伸びた?
久しぶりだ。
「俺たちがやったんだ。」
「へぇ、すごいじゃん。」
「翔、一人か?」
「いや、絵美いるよ。あっちのほうに。」
絵美と来てるんだ…
「よし、ミホ行くぞ!」
裕也があたしの右腕を引いた。
「あ、うん…」
「じゃあな翔!」
「おう。」
大友はあたしの左腕を引いた。
まともに顔見れなかった。
なんか変な感じ。
昨日色々考えてて今日いきなり会っちゃうって。
「早く、行こうぜ?」
「う…うん」
「選手権出るんだから、そんな暗い顔すんなって。大丈夫だよ。」
あたしはただ頷いて二人に引かれるまま歩いていった。