Feelings of 15
「俺、トイレ行って来る」
裕也が立ち上がった。
「じゃー俺も!」
大友もそれに続いた。
「あ…俺…も」
翔も言った。
「ミホが1人になるからお前いてやって。やばいやばいもれる!!」
裕也と大友はそそくさと外に出て行った。
「なぁ」
「…え?」
そのときだった
『ドン』
一つの花火が上がった。
外の歓声がこっちにまで聞こえてきた。
「わぁ。」
「…ミホ。」
「あ、ごめん…なに?」
翔は悲しそうな顔をした。
「絵美がさ、お前のこと悪く言ってたから俺言ったんだ、やめろって」
絵美…が?
あたしのことを?
「そうなの…?」
「あいつ、怒ってさ別れようって。」
「絵美から言ったの…?」
「うん…」