Feelings of 15
素直に
「ただいま~」
裕也と大友が帰ってきた。
ただならぬ雰囲気に二人とも押されていたと思う。
「どうした?」
裕也が言った。
あたしはなにも言わなかった。
翔も口を閉じていた。
今のことを人に言えるわけない…
「ミホ、泣いた?」
大友があたしを見て言った。
あたしはうつむいた。
「翔、なにがあった?」
「…なんでもねーよ。」
翔は一言言った。
「なんでもないわけねーだろ。」
裕也が言った。
「違う…ほんとになんでもないの」
あたしも言った。
「泣く理由は翔しかないだろ!?」
裕也が怒鳴った。
なんで…
こんな日に。