Feelings of 15
あたし達が隠れた柱からは試合の場所がよく見えた。
「ここ…めっちゃ場所いいじゃん。」
「そうだな。」
あれ…
もう30分前なのに誰か一人足りない…
「友春がいないな…」
たしかにどこを見回しても友春くんの姿はない。
「あと30分しかないじゃん…」
今、友春くんがいなかったら…
うちの学校どうにもできないって…
「俺ん家と友春ん家近いんだ。俺行ってくる。」
「え!?ちょ…裕也!」
「じゃあな!」
そのまま裕也は走って行ってしまった。
あたし…どうすりゃいいんだよ…。