Feelings of 15
「なんで泣くんだよ…!」
「なんでもないっ!」
ただ…
すごく悲しくなって…
一番解ってほしい人に解ってもらえない悔しさと…
このつらい状況に
心も体もついてけなくなっちゃっただけなんだ。
「俺さ、今日の試合…頑張るから。お前に泣かれたらさ…」
「あたしに泣かれたら何…?」
「なんでもねーよ!」
翔は顔を赤くしてあたしを抱きしめた。
ちょ…
翔がいつもと違う…
「俺が勝ったらなんか言うこと聞けよ?」
「うん…」
あたしも抱きしめ返した。