Feelings of 15
帰りは9時が過ぎていた。
「ごめん…長居しちゃって」
「いや…俺、幸せだったし。」
少し頬を赤くして笑う裕也。
見ていたくなかった…
心が罪悪感いっぱいで…
顔を見たら泣き出しそうだった。
「じゃあ…ね」
あたしはそれだけ言って駆け出した。
早く…帰りたい。
ここらへん…絵美んち近かったはず…
迷わないといいな。
あたしはそのまま走り続けた。
裕也…
ごめんね。
まだ…忘れてない。
そんな簡単に忘れられない。