Feelings of 15
「もうちょっと、わがままでもいいんじゃないか?」
わがまま?
わがままになんてなったら
いろんな人を傷つけちゃう…
「なんで?」
あたしは聞き返した。
「恋なんだから、自分が思うようにやって良いんだよ。誰かに気を使ったりあきらめたり。そんなんじゃなくて、つらくても頑張るのが成功への道なんじゃないのか?」
あきらめないことが
成功への道…
「あきらめないからって全ていい結果になるとは分からないけど、でもなにかしらいいことがあるはずだって。」
チャイムが鳴った。
大友は思い出したように教室の外に出ようとする。
「大友!」
あたしは呼んだ。
「ん?」
大友は振り返る。
「なんでそんなに…あたしに…。」