Feelings of 15








「進路、絡んでんじゃね?」

裕也が言った。

大友も頷く。

「進路って…?」

裕也は少しためらったけど口を開いた。

「あいつさ、都内じゃなくて他の県の高校受けようとしてるっぽいんだよね。」

「うそ…」

翔がいなくなるの?

あんなに身近にいた翔が…いなくなるの?

「翔の兄貴が行ってる高校分かるだろ?」

あたしも調べてた…都立、鳴海高校。

翔のおにいちゃんはとくに優秀で…サッカーがうまいって聞いてる。

鳴海高校はサッカーでも有名な学校だった。

「あそこ、翔けっこう厳しいらしくてさ、サッカーやりたいとは言ってんだけどテストが危ないみたいなんだ…」

「で、その他県の高校は鳴海とサッカーも同じくらいだし、成績も翔と同じくらいでさそれでけっこう悩んでるみたいなんだよな…」

全然…知らなかった。

だって、なんも言ってくれない。

あげくの果てに今は話せなくなってるし…

そんなに、そこまで話がいってたの?
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