Feelings of 15
翔の様子の変化だって全然わからなかった。
どんどん…遠くなっていく。
翔があたしの前からいなくなっていく。
距離が…もう届かないくらい遠い。
本当に翔が離れていく…
「なぁ、ミホはこのこと一度も翔から聞いてなかったのか?」
裕也が言った。
「あ…うん。あたし、もう翔と全然喋らないことになってて…」
「喋らないってどういうこと?」
大友が聞く。
「絵美が、嫌がるからって翔が…」
あたしはすこし笑った。
今笑わなかったら泣きそうだったからだ。
「お前は…それでいいのか?」
「わかんない…。」
それでいいのかな?
でも翔の言ったことを拒むことなんて
拒むことなんてできない…。
「あたしが言ったってどうにもならないし…絵美と翔は付き合ってるんだから、しょうがないよ。」