Feelings of 15
「わかった。はっきり言う。」
裕也が口を開いた。
大友も頷く。
「翔はな…!!!!」
「神崎ー!面談順番回ってきたぞ。」
裕也の声は先生の声によってさえぎられた。
「あ、はい!」
あたしはすぐに席を立った。
「あの…後でもいい?」
「あー、うん!」
大友は言う。
「じゃ、行ってくるね。」
あたしは待合室を後にした。
ママは廊下で掲示物を見ていた。
「ママ…。」
あたしが呼ぶとママは少しこっちを見てすぐに歩き出した。
返事…ない。
あの日から…ママとあたしの関係は変わらない。
まだ、少し気まずい。
あたしたちは教室に入り用意されていたいすに座った。